FP3級 2023年9月 実技(金財:保険)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、必要保障額の考え方について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「Aさんが将来、住宅ローン(団体信用生命保険に加入)を利用して自宅を購入した場合、必要保障額の計算上、住宅ローンの残債務を遺族に必要な生活資金等の支出の総額に含める必要があります」
  2. 「必要保障額を計算するうえで、公的年金の遺族給付について理解する必要があります。仮に、現時点でAさんが死亡した場合、妻Bさんに対して遺族基礎年金および遺族厚生年金が支給されますが、それらの給付はいずれも長女Cさんが18歳に到達した年度の3月末までとなります」
  3. 「必要保障額の算出は、Aさんが死亡したときに遺族に必要な生活資金等が不足する事態を回避するための判断材料となります。第2子の誕生など、節目となるライフイベントが発生するタイミングで、必要保障額を再計算することが大切です」

正解 3

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 不適切。団体信用生命保険に加入している場合、住宅ローンの債務者が死亡すると、その残債務は団体信用生命保険の保険金で全額弁済されます。遺された家族が住宅ローン債務を負担することはないので、必要な生活資金等には含めません。
  2. 不適切。遺族基礎年金は、末子が18歳到達年度末を経過すると支給が停止されますが、遺族厚生年金は一生涯受け取ることができます。
  3. [適切]。必要保障額は毎年変化します。特に、サラリーマンから個人事業主への転向、子の誕生・独立・進学計画の変更など、家族のライフイベントを境に必要保障額が大きく変わることがあります。このため、家族に大きなライフイベントがあったときは、必要保障額の再計算や、保険の見直しをすることが推奨されます。
したがって適切な記述は[3]です。