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法令・制度改正情報

FP検定の試験範囲に関連する法令及び制度の改正情報をまとめたページです。FP検定は、1月・5月試験では前年の10月1日が法令基準日、9月試験ではその年の4月1日が法令基準日となります。

他にも細かな変更は多数あるのですが試験に出題されそうなポイントに絞って掲載しています。

2020年(令和2年)

自己都合退職者の給付制限期間の短縮(10月)
3カ月以内から原則2カ月以内に短縮されました。なお、自己の責めに帰すべき重大な理由で退職された方、または5年間のうち自己都合退職が3回目以上の方の給付制限期間は従来通り3か月となります。
老齢厚生年金の標準報酬月額の上限改定(9月)
月額等級の最高として65万円(第32級)が追加されました。以前は62万円(第31級)が上限でした。
自筆証書遺言の保管制度開始(7月)
法務局において自筆証書遺言を安全に保管する制度が開始しました。この保管制度を利用した場合は家庭裁判所の検認が不要になるになるメリットがある他、遺言書の紛失や隠匿等の防止、遺言書の存在把握が容易になるなどの効果が期待されています。
基本年金額の変更(4月)
2020年度の基本年金額は781,700円、子の加算額は224,900円です。
教育一般貸付で上限450万円の範囲拡大(4月)
以前は海外留学のみが対象でしたが、①自宅外通学、②修業年限5年以上の大学(昼間部)、③大学院に該当する人の上限も450万円になりました。
雇用保険料の高齢免除の廃止(4月)
これまで65歳以上の被保険者からは雇用保険料の徴収が免除されていましたが、2020年4月1日からは65歳以上の被保険者についても雇用保険料を納めることになりました。
つみたてNISA非課税期間の延長(4月)
従来は2037年までとされており開始する年度が遅くなるほど非課税期間が短くなる制度設計でしたが、2042年までにつみたてNISA口座で投資開始すればその年から20年間非課税となるように変更されました。
また一般NISAについても口座開設可能期間が5年延長され2028年までになっています。なお、ジュニアNISAについては当初規定通り2023年までです。
民法改正関連(4月)
【危険負担の見直し】
今までは買主負担でしたが、民法改正により売主負担に変わりました。
これは、契約から引渡しまでの間に、売主・買主どちらにも帰責事由がない天災等で建物等が滅失した(履行不能になった)場合に、そのリスクをどちらが負担すべきかという問題です。以前は売主の建物引渡し債務が消滅する一方、買主の代金支払い債務は残ったままとなり、建物の引渡しがないのに代金を支払うことが民法上の規定でした。この規定は不合理であったため、民法改正により買主は代金支払いを拒絶できるようになりました
【瑕疵担保責任の見直し】
売主や請負人の瑕疵担保責任における瑕疵(かし)という文言が「契約の内容に適合しないものであるとき」と明記されたことに伴い、瑕疵担保責任が契約不適合責任(または"瑕疵"を抜いて担保責任)となりました。契約責任説が採用され、これまで買主が知っていた瑕疵について売主は責任を負わないとされていましたが、改正により買主が知っていた不適合であっても、その内容が契約で定められていない場合には売主が責任を負うこととなりました。
【配偶者居住権(長期・短期)の新設】
被相続人と同居していた配偶者が、引き続きその自宅に住み続けられるように配慮した制度です。
  • 配偶者居住権(長期)
    相続対象となった建物の価値を所有権と居住権に分け、所有権を子が、居住権を配偶者が取得することで、配偶者が終身その自宅に住み続けられる仕組みです。長期の配偶者居住権は遺産分割で取得するか、遺贈の目的とされることが必要です。また配偶者居住権は設定登記をしなければなりません。
  • 配偶者短期居住権
    配偶者が相続人の所有していた建物に無償で住んでいた場合、上記の配偶者居住権(長期)を取得していなくても、①遺産分割により建物の帰属が確定した日、または②相続開始日から6カ月後のいずれか遅い日まで、引き続きその自宅に無償で住み続ける権利が認められました。
各種所得控除の変更(1月)
【基礎控除】
一律38万円→最高48万円に増額されました。また、所得制限が新設されました。
(改正)基礎控除の控除額
【給与所得控除額】
基礎控除の増額に伴い、一律10万円引き下げられました。最低額は55万円、上限は195万円となりました。
(改正)給与所得控除額
【公的年金等控除】
基礎控除の増額に伴い、一律10万円引き下げられました。65歳未満の人の最低控除額は60万円、65歳以上の人の最低控除額は110万円になりました。また、公的年金等以外の所得の合計額が1,000万円超の人は、さらに控除額が10万円または20万円引き下げられます。
(改正)公的年金等控除額の最低額
【所得金額調整控除額の創設】
所得金額調整控除(子ども等)と所得金額調整控除(年金等)の2種類があります。これらの方々については給与収入から所得金額調整控除額を併せて控除することで以前と同じ控除額(基礎控除の増額を含む)になる仕組みです。
  • 所得金額調整控除(子ども等)
    給与所得控除額の上限引き下げが、同一世帯内に23歳未満の扶養親族又は特別障害者である扶養親族などがいる人の負担増とならないように、所得金額を調整する制度です。算出式は「(給与収入-850万円)×10%(上限15万円)」です。
  • 所得金額調整控除(年金等)
    は、給与所得控除額及び公的年金等控除額の両方が10万円引き下げられることから、給与所得と年金所得の双方を有する者にとって負担増とならないように、所得金額を調整する制度です。最高10万円を給与所得の金額から控除できます。
人的控除の所得限度額の変更
以前は配偶者控除や扶養控除は合計所得金額38万円以下というのが適用要件の1つになっていましたが、給与所得控除額と公的年金等控除額の減額に伴い、一律10万円引き上げられました。配偶者控除、扶養控除は合計所得金額48万円以下、配偶者特別控除は48万円超133万円以下が適用要件に変わりました。なお、給与収入のみで年間収入が103万円以下であれば控除対象となることは変わりません。
勤労学生控除の所得要件や、寡婦控除・寡夫控除の子の所得要件も10万円引き上げられていますが出題されそうもないので割愛します。
寡婦(夫)控除の見直し
従来は寡夫にだけ合計所得金額500万円以下という所得制限が設けられていましたが、これが寡婦にも設定されました。また、死別・離別でない「未婚のひとり親」が寡婦(夫)控除の適用を受けられるようになりました。
寡婦(夫)控除の見直し
青色申告特別控除額
上限額は65万円のままですが、65万円の控除を受けるには①仕訳帳及び総勘定元帳の電子帳簿保存、または②e-Taxでの申告のいずれかが必須となりました。この要件を満たさない場合には最高55万円の控除となります。基礎控除が増額された分、個人事業主やフリーランスの方にとっては減税となります。

2019年(平成31年、令和元年)

消費税率(10月)
消費税率が10%になりました。飲食料品(一部を除く)と定期購読契約に基づき週2回以上発行されている新聞については8%の軽減税率が適用されます。
住宅ローン控除期間の延長(10月)
令和元年10月1日から令和2年12月31日の期間に消費税10%で住宅を取得した場合、最長13年間住宅ローン控除が受けられます。1~10年目は年末残高の1%、11~13年目は、「年末残高の1%」と「税抜き建物価格×2%÷3」のいずれか少ない金額が控除額となります。
フラット35の購入額上限撤廃(10月)
以前は建築費・購入価額が1億円以下のものとされていましたが、2019年10月よりこの上限が撤廃されました。
法人契約の定期保険経理処理の変更(7月)
過度な節税保険を見直すため、長期平準定期保険や逓増定期保険及び第三分野の保険などに対する個別通達が廃止され、解約返戻率を基準にした仕訳に統一されました。遡及適用はなく、令和元年7月8日以後に契約する法人定期保険に適用されます。
(改正)法人定期保険の経理処理
遺留分侵害請求権(7月)
以前の「遺留分減殺請求権」が民法改正により「遺留分侵害請求権」という呼び名に変更されました。請求権行使による不動産の共有等を防止するため金銭での請求ができるようになりました。
特別寄与分請求権の創設(7月)
被相続人の親族であり相続人以外の者(孫や配偶者等)が、被相続人に対して無償で療養看護その他の労務の提供をしたことにより、被相続人の財産の維持又は増加について特別の寄与をした場合は、相続開始後、相続人に対して寄与に応じた金銭の支払いを請求できるようになりました。
預貯金払戻し制度の新設(7月)
遺産分割前であっても、被相続人名義の口座から「預貯金の額×1/3×法定相続分」までを、単独で払戻し可能となりました。ただし、同一金融機関からの払戻しは150万円が限度です。
上場株式等の引渡日の変更(7月)
上場株式等の引渡日が取引日から起算して3営業日目に短縮されました(以前は4営業日目)。
建ぺい率の緩和要件の変更(6月)
準防火地域内の耐火建築物等・準耐火建築物等についても10%の緩和を受けられるようになりました。
(改正)防火地域内の耐火建築物
ふるさと納税(6月)
制度の趣旨に反する過度な返礼品競争を防ぐため、総務大臣による指定を受けていない地方団体に対する寄附は、ふるさと納税の対象外となりました。また、返礼品に「寄附金の3割以下の地場産品」という基準が設けられました。
ゆうちょ銀行預入限度額の引き上げ(4月)
通常貯金と定期性貯金を合わせて2,600万円に引き上げられました(通常・定期は各1,300万円が上限)。従来は通常貯金と定期性貯金を合算して1,300万円が限度額でした。
産前産後期間の国民年金保険料免除(4月)
国民年金第1号被保険者が出産する場合、出産予定日又は出産日が属する月の前月から4か月間の国民年金保険料が免除されます(多胎妊娠の場合は、出産予定日又は出産日が属する月の3か月前から6か月間)。免除期間は受給資格期間・納付済期間に算入されます。
基本年金額の変更(4月)
2019年度の基本年金額は780,100円、子の加算額は224,500円です。
教育資金一括贈与の特例の変更点(4月)
  • 贈与を受ける人の所得が1,000万円を超える場合には適用を受けられなくなりました。
  • 学校等に在籍している、または教育訓練給付金対象の教育訓練を受けている場合は、受贈者が40歳まで教育資金口座に係る契約期間を延長できるようになりました。以前は30歳で終了でした。
  • 2019年7月以降に行われる贈与では、教育資金の範囲から、学校等以外の者に支払われる金銭で受贈者が23歳に達した日の翌日以後に支払われるもののうち、塾や習い事の対価が除外されました。23歳以降の学校以外に支払う教育資金としては「教育訓練給付金対象の教育訓練」のみが認められます。
自筆証書遺言の要件緩和(1月)
別紙として作成する財産目録についてパソコン等で作成できるようになりました(財産目録の各頁への署名押印が必要)。依然として遺言書の全文、日付及び氏名を自書して、これに押印することに変わりはありませんが、一部が自書でなくてもよくなったという変更です。

2018年(平成30年)

国民年金保険料後納制度(5年)の終了(9月)
納期限を過ぎた国民年金保険料を後納できる特例措置が9月30日をもって終了しました。
介護保険の自己負担割合(8月)
収入が多い被保険者(年金収入等340万円以上、または世帯収入463万円以上)の人の負担割合が2割から3割になりました(以前は2割が上限)。
田園住居地域の追加(4月)
用途地域に田園住居地域(住居系)が追加されました。田園住居地域は、農業の利便の増進を図りつつ、これと調和した低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するために定められる地域です。原則として第一種・第二種低層住居地域の規定が準用されます。
これにより住居系8つ、商業系2つ、工業系3つの計13種類となりました。
iDeCo+制度のスタート(5月)
一定の要件を満たしている事業主に使用される従業員で個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入している方については、中小事業主が必要な手続き等をとった場合、従業員の加入者掛金に対して、中小事業主が中小事業主掛金を上乗せ(追加)して拠出することが可能になりました。
国民健康保険の運営主体(4月)
従来の市区町村と国民健康保険に加えて都道府県も保険者に加わることとなりました。
配偶者控除の所得制限(1月)
納税者の合計所得金額が900万円を超えると配偶者控除の金額が段階的に少なくなり、1,000万円超では適用なしとなりました。
配偶者控除(平成30年分以後)
配偶者特別控除の枠拡大(1月)
配偶者の合計所得金額が38万円超123万円以下である場合に適用を受けられるようになりました(以前は38万円超76万円以下)。
つみたてNISAの設立(1月)
長期積立分散投資を支援する非課税制度です。年間40万円が限度額、運用益が最長20年間非課税になります。通常NISAとは選択制です。

2017年(平成29年)

老齢基礎年金の受給資格期間短縮(8月)
必要とされる保険料納付済期間が25年から10年に短縮されました。
iDeCo加入者範囲の拡大(1月)
第3号被保険者や公務員もiDeCoに加入できるようになりました。
セルフメディケーション税制(1月)
医療費控除の特例としてセルフメディケーション税制が創設されました。年間で12,000円以上スイッチOTC医薬品を購入した際に、その購入費用について最高88,000円の所得控除を受けることができるものです。従来の医療費控除とは選択適用となります。
地震保険の損害区分の変更(1月)
4区分(全損・大半損・小半損・一部損)に細分化されました(以前は全損・半損・一部損の3区分)。保険始期が2017年1月1日以降の地震保険契約に適用されます。
地震保険の損害区分
類似業種比準方式の計算式変更(1月)
平成29年1月以降の贈与・相続から、配当金額・利益金額・純資産額の割合が、配当+利益×3+純資産5から配当+利益+純資産3に変わりました。また、類似業種の株価を選択する際に「過去2年間の平均株価」が加わりました(評価する月、評価する月の前月、評価する月の前々月、前年の平均、過去2年間の平均の5つの金額のうち最も低い金額を選択できます)。

2016年(平成28年)

金融所得課税の一体化(1月)
公社債等が上場株式等の税制に一体化されました。これにより公社債の申告方法や損益通算の範囲が変わることとなりました。
ジュニアNISAのスタート(1月)
未成年を対象としたジュニアNISAがスタートしました。子や孫の口座を両親や祖父母が管理する形態となります。年間投資枠は80万円が上限で、18歳までは払出し制限があることが特徴です。非課税期間は通常NISAと同じく最長で5年です。
通勤手当の非課税限度額の引上げ(1月)
1カ月当たり最高15万円に増額されました(以前は10万円)。

2015年(平成27年)

国民年金保険料後納制度(10年)の終了(9月)
納期限を過ぎた国民年金保険料を後納できる特例措置が9月30日をもって終了しました。
特定居住用宅地等の限度面積の拡大(1月)
小規模宅地等に係る相続税の特例において、特定居住用宅地等の限度面積が240㎡から330㎡に増えました。
相続時精算課税に係る贈与者と受贈者の要件緩和(1月)
[贈与者]
改正前…65歳以上の親
改正後…60歳以上の親または祖父母
[受贈者]
改正前…20歳以上の子
改正後…20歳以上の子または孫

2014年(平成26年)

ゴルフ会員権の譲渡損失(4月)
ゴルフ会員権の譲渡により生じた損失は、原則として、給与所得など他の所得と損益通算することはできなくなりました。
教育一般貸付の限度額増額(4月)
最高300万円から350万円(海外留学資金の場合450万円)に増額されました。
給与所得控除の限度額の引き下げ(1月)
給与収入1,000万円超は一律220万円に引き下げられました(以前は給与収入1,500万円超で一律245万円)。
NISA年間投資枠の拡大(1月)
100万円から120万円に増額されました。