FP3級 2022年1月 実技(金財:保険)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、生命保険の加入について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「Aさんが提案を受けた生命保険の死亡保障の金額は、現時点での必要保障額をカバーしていません。どの程度の死亡保障を準備するか、支出可能な保険料を把握したうえでご検討ください」
  2. 「生命保険は、一度加入したら終わりではありません。必要保障額は、通常、お子さまの成長とともに逓増していきますので、ライフイベントに合わせて、保障内容を定期的に見直すことが大切です」
  3. 「保障金額や保障内容を準備するうえでは、目的に応じた加入をされることをお勧めします。例えば、Aさんの葬儀費用やお子さまの教育資金は終身保険や定期保険特約等の一時金タイプで準備し、残されたご家族の生活費は収入保障特約等の年金タイプで準備することなどが考えられます」

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 適切。Aさんが死亡した場合の必要保障額は4,004万円(問4解説参照)です。死亡保険金額は「終身保険特約200万円+定期保険特約3,000万円=3,200万円」なので、必要保障額に足りていません。必要保障額を充足する生命保険に加入することが理想ですが、保険料の支払いが生活に影響を与えるようではいけないので、この事実を踏まえて再検討することが望まれます。
  2. [不適切]。子どもの誕生、子の進学や就職を契機に家庭全体の教育費や生活費は大きく変化するので、節目となるライフイベントが発生するタイミングで必要保障額を見直すのが大切です。なお、必要保障額は、一般的に末子が生まれた時点をピークとして子どもの成長に伴い逓減していきます。本肢は「逓増」としているので誤りです。
  3. 適切。死亡保障には一時金で受け取るタイプと年金で受け取るタイプがあるので、適切に組み合わせることで効果的な保障となります。
したがって不適切な記述は[2]です。