FP3級 2021年1月 実技(金財:個人)問4
問4
はじめに、Mさんは、X社株式の投資指標および投資の際の留意点について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。- 「<X社に関する資料>から算出されるX社のROEは、12.50%です」
- 「<X社に関する資料>から算出されるX社株式の配当利回りは、37.50%です」
- 「Aさんは、権利付き最終日である2024年3月31日(水)までにX社株式を買付約定(購入)すれば、X社株式の次回の期末配当を受け取ることができます」
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正解 1
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
- [適切]。ROE(自己資本利益率)は、ある期間の企業活動において「株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したか」を判断するのに用いられる指標です。ROE(%)は「当期純利益÷純資産×100」の式で求めます。
X社の当期純利益は1,200億円、自己資本(純資産)は9,600億円ですので、ROE(%)は「1,200億円÷9,600億円×100=12.5%」。したがって正しい説明です。 - 不適切。配当利回り(%)は、株価に対する年間配当金の割合を示す指標で「1株当たり年間配当金÷株価×100」で求めます。
X社の1株当たり年間配当金は、年間配当金総額を発行済株式数で除して「450億円÷3億株=150円」、株価は4,000円なので、配当利回り(%)は「150円÷4,000円×100=3.75%」。したがって誤った説明です。 - 不適切。権利付き最終日とは、権利確定日に株主名簿に載る(=配当金や株主優待の権利を得る)ための最終取引日です。上場株式の引渡しは約定日から起算して3営業日目なので、権利確定日の2営業日前が権利付き最終日になります。
<設例>では2024年3月31日(水)が権利確定日になっているので、権利付き最終日はその2営業日前に当たる2024年3月29日(月)となります。
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