給与所得と一時所得に分けて考えます。

【給与収入の金額 … 給与所得】
給与所得は、給与収入等の金額から給与所得控除額を差し引いて求めます。＜資料＞より給与収入が980万円の場合の控除額は上限の「195万円」なので、

　給与所得控除額＝195万円

Aさんには23歳未満の扶養親族がおり給与収入が850万円超なので、所得金額調整控除（子ども等）の計算も必要になります（給与所得から控除）。

　所得金額調整控除額＝(980万円－850万円)×10％＝13万円

給与所得の金額は、給与収入金額から上記2つの控除額を差し引いて、

　給与所得の金額＝980万円－195万円－13万円＝772万円

【満期保険金と解約返戻金 … 一時所得】
一時所得の金額は、以下の式で計算します。Aさんのケースでは、2つの生命保険からの受取金額を合算して算出します。収入金額が「1,100万円＋490万円＝1,590万円」、支出金額が「1,000万円＋420万円＝1,420万円」なので、

　一時所得の金額　　1,590万円－1,420万円－50万円＝120万円
　総所得金額への算入額　120万円×1／2＝60万円

【総所得金額】
総所得金額は、2つの所得金額を合算した「772万円＋60万円＝832万円」となります。

したがって[1]が正解です。