FP3級 2018年9月 実技(金財:個人)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

最後に、Mさんは、X社株式の購入についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「X社株式の次回の配当および株主優待を受け取るためには、権利確定日である2024年2月28日(木)の7営業日前までにX社株式を購入しておく必要があります」
  2. 「Aさんが特定口座(源泉徴収あり)でX社株式を株価1,200円で100株購入し、同年中に株価1,500円で全株売却した場合、手数料等を考慮しなければ、売却益3万円の20.315%相当額が源泉徴収等されます」
  3. 「Aさんが特定口座(源泉徴収あり)でX社株式を購入する場合、証券会社所定の売買委託手数料を負担する必要があります。手数料体系は、証券会社各社でさまざまな特徴がありますので、口座を開設する前に比較してみるとよいでしょう」

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. [不適切]。国内の金融商品取引所において、上場株式を普通取引で売買した場合、売買が成立した日から起算して3営業日目に受渡しが行われます。
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    株主優待は権利確定日時点で株式を保有している必要があるため、株主優待を受けるためには、逆算して権利確定日の2営業日前までに株式を購入しておく必要があります。
    3営業日になったのは2019年7月からです。それ以前は、約定日から起算して4営業日目でした。
  2. 適切。購入価格が「1200円×100株=120,000円」、売却価格が「1500円×100株=150,000円」となるので、差額の3万円に源泉徴収等が行われることになります。
  3. 適切。特定口座(源泉徴収あり)で株式を購入する場合は、証券会社毎所定の売買委託手数料が発生します。手数料については、証券会社ごとに異なるため口座開設前に確認を行うことが望まれます。
したがって不適切な記述は[1]です。