FP3級 2018年9月 実技(金財:保険)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

はじめに、Mさんは、生命保険の見直しを検討する前に、現時点の必要保障額を試算することにした。下記の<算式>および<条件>に基づき、Aさんが現時点で死亡した場合の必要保障額は、次のうちどれか。なお、金額の前の「▲」は、マイナスであることを示している。

<算式>
必要保障額=遺族に必要な生活資金等の総額-遺族の収入見込金額
<条件>
  1. 現在の毎月の日常生活費は30万円であり、Aさん死亡後の妻Bさんの生活費は、現在の日常生活費の50%とする。
  2. 現時点の妻Bさんの平均余命は、29年とする。
  3. Aさんの死亡整理資金(葬儀費用等)は、200万円とする。
  4. 緊急予備資金は、300万円とする。
  5. 住宅ローン(団体信用生命保険加入)の残高は、500万円とする。
  6. 金融資産(預貯金等)の金額は、2,000万円とする。
  7. Aさん死亡後に妻Bさんが受け取る公的年金等の総額は、5,800万円とする。
  8. 現在加入している生命保険の死亡保険金額は考慮しなくてよい。
  1. ▲1,580万円
  2. ▲2,080万円
  3. ▲3,140万円

正解 2

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:3.ライフプランニングの考え方・手法

解説

〔遺族に必要な生活資金等の総額〕
  • 毎月の生活費 … 30万円×50%×12カ月×29年=5,220万円
  • 葬儀費用等 … 200万円
  • 緊急予備資金 … 300万円
  • 住宅ローン残高 … Aさんが死亡すると団体信用生命保険から全額支払われるため、この計算の中には考慮する必要はありません(ヒッカケ注意)。
よって、
 5,220万円+200万円+300万円=5,720万円

〔遺族の収入見込金額〕
  • 金融資産 … 2,000万円
  • 公的年金等の総額 … 5,800万円
よって、
 2,000万円+5,800万円=7,800万円

以上より、必要保障額は、

 5,720万円-7,800万円=▲2,080

したがって[2]が正解となります。