FP3級 2018年9月 実技(金財:保険)問3(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問3

最後に、Mさんは、確定拠出年金の個人型年金(以下、「個人型年金」という)について説明した。Mさんが、Aさんに対して説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句または数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 「Aさんが個人型年金に加入した場合、拠出できる掛金の限度額は年額()となります。掛金は全額所得控除の対象となり、運用益は課税されません。
 個人型年金の老齢給付金は、60歳到達時点で通算加入者等期間が()年以上ある場合、60歳から受け取ることができます。老齢給付金を年金で受け取った場合、給付金は雑所得(公的年金等控除の適用可)として課税の対象となります。
 個人型年金の留意点として、加入者が運用リスクを負うことが挙げられます。また、()に対して、加入時に2,829円、掛金拠出時に収納1回当たり105円の手数料のほか、証券会社等の運営管理機関等が定める手数料を負担する必要があります」
  1. ① 24万円(月額20,000円) ② 5 ③ 企業年金連合会
  2. ① 276,000円(月額23,000円) ② 5 ③ 国民年金基金連合会
  3. ① 816,000円(月額68,000円) ② 10 ③ 国民年金基金連合会

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:6.企業年金・個人年金等

解説

〔①について〕
確定拠出年金の個人型年金(iDeCo)は、国民年金の加入形態により掛金の拠出限度額が異なります。Aさんのような個人事業主は第1号被保険者なので、年額816,000円(月額換算で68,000円)が拠出限度額になります。ただし、国民年金基金や付加年金に加入している場合は、その掛金と合算して816,000円までが限度になります。
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〔②について〕
個人型年金の老齢給付金は、60歳以降75歳までの任意の時に一時金または年金形式で受け取ることができます。ただし、それまでの加入期間に応じて受給開始可能年齢が定められていて、60歳から受け取るには60歳時点における通算加入者等期間が10年以上必要です。
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〔③について〕
個人型年金は、国民年金基金連合会が主体となって実施運営されており、連合会では個人型規約の作成、加入者資格の確認、掛金の収納等の業務を行っています。加入者は、国民年基金連合会に対して、加入時に2,829円、掛金拠出ごとに105円の手数料を負担しなければなりません。

よって、①816,000円(月額68,000円)、②10、③国民年金基金連合会 となる[3]の組合せが正解です。