FP3級 2018年1月 実技(金財:保険)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、《設例》の生命保険の保障内容等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「保険料払込期間を有期払込にした場合、毎月の保険料負担は減少し、保険料の払込総額も少なくなります。払込期間を有期として、払込満了後の保障を確保することも検討事項の1つとなります」
  2. 「Aさんが働けなくなった場合、収入の減少は避けられません。また、会社員である妻BさんがAさんの介護のために休職等をすることも想定されますので、一定額の介護年金および介護一時金を確保することは検討に値すると思います」
  3. 「介護終身年金の支払が始まると、死亡給付金の額が段階的に減少していきます。また、当該生命保険に入院・通院の保障はありません。定期保険特約付終身保険を解約される前に死亡保障・医療保障の必要性について確認しましょう」

正解 1

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. [不適切]。終身払込は一生涯にわたり保険料を払い続ける方法、有期払込は60歳到達時までというように期間を決めて保険料を支払う方法です。有期払込にした場合、終身払込に比べると毎月の保険料負担が増えます。保険料総額が増加するかどうかは存命期間によって異なるので一概には言えません。
  2. 適切。Aさんが働けなくなると収入の減少は避けられません。さらに、BさんがAさんの介護のために休職等をする事も想定されるため、介護に関する介護年金や介護一時金を準備しておくことが望まれます。
  3. 適切。介護保険では、介護終身年金の支給が始まると、死亡給付金は徐々に減少していきます。また入院・通院に関する保障がありません。そのため、定期保険特約付き終身保険(死亡保障の中心となる保険)を解約する前に、死亡保障・医療保障の必要性を確認することはとても重要なことです。
したがって不適切な説明は[1]です。