FP3級 2017年9月 実技(金財:個人)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

X社株式の投資指標等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. PER(株価収益率)は、12倍である。
  2. 自己資本比率は、35%である。
  3. 配当利回りは、5%である。

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

3つの指標について確認しておきます。
PER(株価収益率)
株価の割安さを判断する指標で「株価÷1株当たり当期純利益」で求められる。
自己資本比率
会社経営の安定度・健全性を測る指標で「純資産÷総資産」で求められる(総資産は負債と純資産の合計)。
配当利回り
株価に対する年間配当金の割合を示す指標で「1株当たり年間配当金÷株価」で求められる。
X社の各指標は以下のように計算します。

[PER(株価収益率)]
 1株当たりの純利益=35億円÷3,500万株=100円
 PER=1,200円÷100円=12

[自己資本比率]
 自己資本比率(%)=350億円÷1,000億円=35

[配当利回り]
 1株当たり年間配当金=12.6億円÷3,500万株=36円
 配当利回り(%)=36円÷1,200円=3

したがって[3]の記述が不適切です。