FP3級 2017年1月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、Aさんに対して、株式投資の仕組みについて説明した。Mさんが説明した次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 「国内上場株式を売買する際には、証券会社に対して売買委託手数料を支払うことになりますが、この手数料はどの証券会社であっても同じ額です」
  2. 「指値注文により国内上場株式を買い付ける場合、指値注文は成行注文に優先するため、売買が成立しやすくなります」
  3. 「成行注文により国内上場株式を買い付ける場合、想定していた価格よりも高い価格で売買が成立する可能性があります」

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 不適切。売買委託手数料は、証券会社によって異なります。
  2. 不適切。成行注文は「Z社の株式をとにかく1,000株売りたい」というように値段を指示せずに売買注文する方法、指値注文は「Z社の株式を1株100円以上で1,000株売りたい」というように値段を指定して売買注文する方法です。
    証券取引所での売買には「成行優先の原則」があり、指値注文よりも成行注文が優先されるので、指値注文よりも成行注文の方が売買が成立しやすくなります。
  3. [適切]。成行注文では値段を指定しません。買いの成行注文を出すと、その時点における最も価格の安い売り注文と成約することになります。
    このため、場に出ている売り注文によっては、想定より高い価格で購入することになってしまうこともあります。
したがって適切な記述は[3]です。