FP3級 2016年5月 実技(金財:個人)問10

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問10

不動産登記に関する以下の文章の空欄①~③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 土地の購入にあたっては、法務局で交付される()の記載内容を確認することにより、土地の権利関係等を調べることができる。不動産の登記記録は、「表題部」と「権利部」により構成されており、権利関係については、「権利部」の甲区には()に関する登記事項、乙区には賃借権などの()以外の権利に関する登記事項が記録されている。なお、()の交付請求は()行うことができるが、その記載内容に公信力はないため、現地調査等の他の手段でも不動産の状況を確認することが重要である。
  1. ① 登記識別情報通知書 ② 所有権 ③ 所有者から許可を得た者のみ
  2. ① 登記事項証明書 ② 所有権 ③ 誰でも
  3. ① 登記事項証明書 ② 抵当権 ③ 所有者から許可を得た者のみ

正解 2

分野

科目:E.不動産
細目:1.不動産の見方

解説

〔①について〕
登記事項証明書とは、法務局の登記簿に登記されている情報が記載の全部または一部が記載され、その内容を証明する書類です。土地・建物の権利関係が記載されているため、法務局で取得することで権利関係を調べることができます。

登記識別情報通知書とは、従来の登記済権利証に代わるもので、登記完了後に登記所から通知される書類です。登記識別情報通知書には、12桁の英数字からなる登記識別情報(パスワードのようなもの)が記載されています。法務局で交付されるものではありません。

〔②について〕
不動産の登記記録は以下の2つで構成されています。
表題部
土地や建物の物理的状況が記録されている。
権利部
土地や建物の権利関係が記されている。甲区と乙区に分かれており、甲区には所有権に関する事項、乙区には所有権以外の権利(抵当権・賃借権・地上権など)に関する事項が記載されます。
〔③について〕
不動産の登記事項証明書の交付請求は、所有権の有無や利害関係の有無にかかわらず誰でもできます。

以上より、①登記事項証明書、②所有権、③誰でも となる[2]の組合せが適切です。