FP3級 2016年1月 実技(金財:保険)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、生命保険の見直しについてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「必要保障額の算出結果とAさんの現在加入する死亡保険金額を比較すると、死亡保険金額を増額する必要があると判断できます。仮に、死亡保障を増額される場合は、家計全体の収支バランスを考慮して、無理のない範囲内で検討してください」
  2. 「必要保障額は、通常、長男Cさんの成長とともに増加していきます。したがって、必要保障額に見合うように年金受取総額が逓増する収入保障保険に加入することも検討事項の1つとなるでしょう」
  3. 「必要保障額は、あくまでもAさんが死亡した場合の保障額の計算となります。Aさんが病気やケガ等で寝たきりや要介護状態となった場合は、Aさんの収入が減少し、住宅ローンの支払に加え、介護費用や治療費等の負担も発生します。したがって、生命保険の見直しを行う際には死亡時のみではなく、介護保障の準備についても検討する必要があります」

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 適切。現時点でAさんが死亡した場合の死亡保険金額は、「400万円+1,000万円=1,400万円(交通事故で死亡の場合は2,600万円)」です。一方、Aさんが死亡した場合の必要保障額は5,200万円と試算されていますので、だいぶ不足しています。したがって、死亡保障を増額するアドバイスは適切です。
  2. [不適切]。一般的に、必要保障額は末子誕生時点が最も高くなり、子供の成長に伴い減少していきます。必要保障額の減少に合わせる形で、年金受取総額が逓減する収入保障保険への加入を検討することも1つの方策です。
  3. 適切。Aさんが病気やケガ等で寝たきりや要介護状態となった場合、死亡保険で保障されることはありません。このような状態に陥ることを想定して、生命保険に介護特約を付ける、または新たに介護保険に加入することを検討する必要があります。
したがって不適切な記述は[2]です。