FP3級 2016年1月 実技(金財:保険)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

最後に、Mさんは、生命保険の商品性や特徴についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「最近の医療環境においては、入院日数の短期化、治療費の高額化に加え、退院後の通院費用も増加傾向にあります。そのため、医療保障の準備を検討する際には、入院保障に加え、退院後の通院保障の有無、保障範囲も確認する必要があります」
  2. 「定期保険(特約)には、契約から10年・15年と保障期間を更新していく更新型と主契約の保険料払込期間を保障期間とする全期型の2通りがあります。更新型、全期型ともにメリット・デメリットがありますので、どちらのタイプがAさんに適しているか、加入前に検討するようにしてください」
  3. 「最近では、障害状態となった場合に公的介護保険制度や身体障害者福祉法に連動して保険金が支払われる保険商品があります。これらの保険商品から支払われる保険金は、入院給付金等と異なり、一時所得として課税の対象となります」

正解 3

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 適切。医療の環境は日々変化しており、以前は長期入院が必須だった疾病でも「短期の入院+通院」で治療を進めるケースも多くなってきています。医療保険もそれに応じて徐々に変化しています。
    過去に契約した医療保険では、「退院後の通院がカバーされていない」など現在の医療事情から考えて保障が不足していることもありますので、定期的に確認することが重要です。
  2. 適切。更新型のメリットは、更新のたびに生活の変化に合わせて保障の見直しができるという点です。契約からしばらくの間は、全期型よりも割安な保険料となりますが、更新の度に保険料がアップしていきます。
    全期型のメリットは、保険料が払込満了まで一定であることです。契約からしばらくの間は、更新型よりも保険料が割高となりますが、総払込保険料は更新型よりも少なくなります。
    契約前にご自分のライフスタイルを考慮し、どちらのタイプが適しているのかを検討する必要があります。
  3. [不適切]。障害状態になった場合、死亡保険金と同額の保険金が支払われる保険商品があります。この保険金は、一時所得ではなく入院給付金と同様に非課税として取り扱われます。
したがって不適切な記述は[3]です。