FP3級 2016年1月 実技(FP協会:資産設計)問19(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問19

浩一さんは、通常65歳から支給される老齢基礎年金を繰り上げて受給できることを知り、FPの神山さんに質問をした。老齢基礎年金の繰上げ受給に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、老齢基礎年金の受給要件は満たしているものとする。
  1. 老齢基礎年金は、60歳以上65歳未満の間に繰り上げて受給することができる。
  2. 老齢基礎年金を繰上げ受給した場合の年金額は、繰上げ月数1月当たり0.4%の割合で減額される。
  3. 老齢基礎年金を繰上げ受給した場合、65歳になるまでであれば、老齢基礎年金の繰上げ受給を取り消すことができる。

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

  1. 適切。老齢基礎年金は、原則として65歳支給開始ですが、繰上げ受給を請求すれば60歳以上65歳未満の任意の月から年金の受け取りを開始することができます。
  2. 適切。老齢基礎年金の繰上げ受給をした場合、「繰上げ月数×0.4%」の割合で本来の受給額から減額されます。
  3. [不適切]。老齢基礎年金の繰上げを請求すると、受給権は請求書が受理された日に発生し、年金は受給権が発生した月の翌月分から支給されます。受給権発生後に繰上げ請求を取り消したり、変更したりすることはできません。
したがって不適切な記述は[3]です。