FP3級 2015年9月 実技(金財:保険)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、生命保険の見直しについてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「算出された必要保障額を満たす死亡保障を準備されることが理想ですが、Aさんの今後の収入と支出を考慮して、支出可能な保険料の範囲内で生命保険の見直しをしてください」
  2. 「Aさんが加入している終身保険の予定利率は、契約時期から判断して、現在よりも高いことが推察されます。終身保険を新たな定期保険等に転換した場合、元契約の予定利率は引き継がれますので、予定利率の高い終身保険の見直しには契約転換制度が有効です」
  3. 「学資(こども)保険は、生命保険会社によって、返戻率(受取総額÷既払込保険料総額)や保障内容が異なりますので、加入を検討される際には、返戻率に加えて、保障内容も十分に確認する必要があります」

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. 適切。必要保障額を充足する生命保険に加入することが理想ですが、保険料の支払いが生活に影響を与えるようではいけません。先々のライフイベントも考慮し、支出可能な保険料の額に設定することは非常に大切です。
  2. [不適切]。生命保険の契約転換とは、新たに契約転換するタイミングでの利率を適用して全く新しい保険に切り替えることです。当然、加入当初の予定利率は引き継がれませんので、予定利率の高い終身保険の見直しをしてしまうと損をする可能性も大いに考えられます。
    契約転換時の被保険者の健康状態によっては引き受け不可になったり当然、最初の加入時より年齢も上がっていますから保険料もアップします。このことから、契約転換制度は新規加入時と同様に熟慮しなければなりません。
  3. 適切。学資保険・こども保険は、保険会社によって特色が違います。子ども向け保険の加入を検討されている方のほとんどが、これらの商品に求めるものは貯蓄性です。お子さんの成長に合わせて節目でお祝い金をもらえるタイプや、指定した満期時に一括でもらえるタイプなど、解約返戻率や保険商品のスタイルも様々です。それぞれの家庭のライププランに応じた商品であるかを比較検討することが重要です。
したがって不適切な記述は[2]です。