FP3級 2015年5月 実技(金財:保険)問9
問9
Mさんは、長男Cさんに提案した長期平準定期保険の特徴について説明した。Mさんが、長男Cさんに対して説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。 私がCさんに提案した長期平準定期保険は、保険期間が長期にわたる定期保険です。具体的には、逓増定期保険に該当するものを除き、その保険期間満了時における被保険者の年齢が(①)を超え、かつ、当該保険への加入時における被保険者の年齢に保険期間の2倍に相当する数を加えた数が105を超えるものをいいます。死亡退職金や弔慰金、事業保障資金の財源を準備することができるほか、解約して受け取る解約返戻金を勇退時の役員退職金の原資として活用することができます。
私が提案した長期平準定期保険にX社が加入してその保険料を支払った場合、保険期間の開始時から当該保険期間の60%に相当する期間を経過するまでの期間にあっては、支払保険料の(②)に相当する金額を前払金等として資産に計上し、残りの金額を期間の経過に応じて損金の額に算入することになります。
なお、法人契約は、保険業法に基づくクーリング・オフ制度の対象と(③)。
私が提案した長期平準定期保険にX社が加入してその保険料を支払った場合、保険期間の開始時から当該保険期間の60%に相当する期間を経過するまでの期間にあっては、支払保険料の(②)に相当する金額を前払金等として資産に計上し、残りの金額を期間の経過に応じて損金の額に算入することになります。
なお、法人契約は、保険業法に基づくクーリング・オフ制度の対象と(③)。
- ① 60歳 ② 2分の1 ③ なります
- ① 70歳 ② 2分の1 ③ なりません
- ① 70歳 ② 3分の2 ③ なります
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正解 2
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
法人契約の定期保険のうち、一定の条件を満たすものは税法上、長期平準定期保険や逓増定期保険に区分され、支払保険料の経理処理が個別に規定されています。
長期平準定期保険と定期保険は、経理処理が異なります。定期保険の場合は原則として保険料の支払が全額損金です。それに対し、長期平準定期保険は、保険期間の開始時から当該保険期間の60%に相当する期間を経過するまでは支払保険料の(②2分の1)に相当する金額を資産として計上し、残りの金額を損金に計上します。
なお、法人契約・契約期間が1年未満の契約、事業のための保険契約などは、保険業法に基づくクーリング・オフ制度の対象と(③なりません)。
以上より、①70歳、②2分の1、③なりません となる[2]の組合せが適切です。
- 長期平準定期保険
- 保険期間満了時における被保険者の年齢が(①70歳)を超え、かつ、被保険者の加入時の年齢に保険期間の2倍に相当する数を加えた数が105を超えるもの
つまり、保険期間満了時の被保険者の年齢をAとすると、- A+保険期間>70
- A+保険期間×2>105
- 逓増定期保険
- 保険期間の経過により保険金額が5倍までの範囲で増加する定期保険のうち、その保険期間満了の時における被保険者の年齢が45歳を超えるもの
- 40+58=98>70 … ○
- 40+58×2=156>105 … ○
長期平準定期保険と定期保険は、経理処理が異なります。定期保険の場合は原則として保険料の支払が全額損金です。それに対し、長期平準定期保険は、保険期間の開始時から当該保険期間の60%に相当する期間を経過するまでは支払保険料の(②2分の1)に相当する金額を資産として計上し、残りの金額を損金に計上します。
なお、法人契約・契約期間が1年未満の契約、事業のための保険契約などは、保険業法に基づくクーリング・オフ制度の対象と(③なりません)。
以上より、①70歳、②2分の1、③なりません となる[2]の組合せが適切です。
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