FP3級 2015年10月 実技(金財:個人)問10

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問10

甲土地についての法令上の制限に関する以下の文章の空欄①~③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 甲土地に建物を建築する場合、建物の延べ面積については()の制限を受けることとなり、「指定()」と「前面道路幅員に4/10を乗じたもの」を比較して()の数値を甲土地の面積に乗じたものが建物の延べ面積の上限となる。また、甲土地は防火地域内に所在するため、《設例》の〈建築する賃貸アパートの概要〉のとおりに賃貸アパートを建築した場合、建物は()としなければならない。
  1. ① 容積率 ② 低いほう ③ 耐火建築物
  2. ① 容積率 ② 高いほう ③ 準耐火建築物
  3. ① 建ぺい率 ② 低いほう ③ 準耐火建築物

正解 1

分野

科目:E.不動産
細目:3.不動産に関する法令上の規制

解説

建築基準法(延べ面積の上限・防火規制)に関する問題です。ここは頻出ですので、不動産が苦手な方は、面積の問題を繰り返し解いてマスターしてください。

〔①について〕
その敷地に対して、どれくらいの床面積の建物が建てられるかを制限する数値を容積率といいます。建物の延べ面積の限度は「敷地面積×容積率」で決定されます。

〔②について〕
容積率は、前面道路幅員による制限があり、その敷地の前面道路の幅員が12m未満の場合は、容積率には、次の2つのうち低いほうが適用されます。
  • 都市計画の指定容積率
  • 前面道路の幅×法定乗数
なお、法定乗数については設例で与えられるので覚える必要はありませんが、住居系用途地域では4/10、その他の用途地域では6/10です。

〔③について〕
防火地域内に建物を建築する場合、3階以上または延べ面積100㎡超である建物は耐火建築物としなくてはなりません。設例の賃貸アパートの延べ面積は360㎡ですので耐火建築物にしなくてはなりません。
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以上より、①容積率、②低いほう、③耐火建築物 となる[1]の組合せが適切です。