FP3級過去問題 2009年9月学科試験 問38

問38

損害保険の保険金額(契約金額)が保険価額(保険の対象である物の実際の価額)を下回る()の場合には、保険金額の保険価額に対する割合で保険金が支払われることがあり、この取扱いを()という。
  1. ① 一部保険  ② 比例てん補
  2. ① 超過保険  ② 新価実損払い
  3. ① 一部保険  ② 新価実損払い

正解 1

問題難易度
肢181.1%
肢210.3%
肢38.6%

解説

損害保険の比例てん補とは、保険金額が保険価額に満たない一部保険である場合に、保険価額に対する保険金額の割合に応じて支払われる保険金が決定される仕組みです。

原則的な比例てん補による補償額は、以下の計算式で決定されます。

 損害てん補額=損害額×保険金額保険価額
 
例えば、保険価額1,000万円の建物に保険金額600万円の損害保険をかけていて、500万円の損害が発生したケースの保険金は、次のように計算されます。

 500万円×600万円1,000万円=300万円

したがって、①一部保険、②比例てん補 の組合せが適切です。

※実務上は保険価額に80%等を乗じることで比例てん補を緩やかに適用する「修正比例てん補方式」になっていることが多いです。

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