FP3級 2025年5月 実技(金財:個人)問6
問6
Mさんは、上場不動産投資信託(J-REIT)について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
- 「上場不動産投資信託(J-REIT)は、複数の不動産会社の株式を主たる投資対象とする投資信託で、特定の不動産会社の株式を直接購入するよりも、リスクを分散することができます」
- 「上場不動産投資信託(J-REIT)は、上場株式と同様に、証券取引所を通じて取引することができます。実物不動産への投資に比べて、流動性(換金性)が高い、少額から投資ができるなどの特徴があります」
- 「上場不動産投資信託(J-REIT)を購入して分配金を受け取った場合、その分配金は不動産所得として所得税の課税対象となります」
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正解 2
分野
科目:C.金融資産運用細目:3.投資信託
解説
- 不適切。J-REITは不動産株式を投資対象とするのではなく、不動産投資法人が発行する投資口を投資家が購入する形態になります。投資法人は投資家から集めたお金で実物不動産(オフィスビル、商業施設、賃貸住宅など)を購入し、そこから得られる不動産収入を配当金として分配します。

- [適切]。J-REITは証券取引所に上場しています。株式と同じように証券会社の取引口座を通じてリアルタイムで売買できるため換金が容易です。また、不動産法人の投資口を購入する形態なので、数百万円から数千万円の資金が必要な実物不動産投資に対し、1万円前後からの少額投資が可能です。
- 不適切。J-REITは金融商品なので、その分配金は不動産所得ではなく配当所得になります。ただし、総合課税を選択しても配当控除は受けられません。
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