FP3級 2025年5月 実技(金財:個人)問4
問4
Mさんは、〈X社に関する資料〉から算出されるX社株式の投資指標について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
- 「株価に対する1株当たりの年間配当金の割合を示す指標を、配当利回りといいます。X社株式の配当利回りは3.0%です」
- 「株主への利益還元の度合いを測る指標として、配当性向があります。X社の配当性向は7.5%です」
- 「株価の相対的な割高・割安を判断する指標として、PERがあります。X社株式のPERは12.5倍です」
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正解 2
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
- 適切。配当利回りは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標で「1株当たり年間配当金÷株価×100」で求めます。1株当たり年間配当金は「180億円÷3億株=60円」、株価が2,000円なので、配当利回り(%)は「60円÷2,000円×100=3%」です。
- [不適切]。配当性向は、ある企業がその期の純利益(税引後当期純利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかの割合を表す指標で「年間配当金÷当期純利益×100」で求めます。年間配当金は180億円、当期純利益は480億円なので、配当性向(%)は「180億円÷480億円×100=37.5%」です。
- 適切。PER(株価収益率)は、1株当たりの純利益を基準に株式の割安さを評価する指標で「株価÷1株当たり純利益」で求めます。株価は2,000円、1株当たり純利益は「480億円÷3億円=160円」なので、PERは「2,000円÷160円=12.5倍」です。
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