FP3級 2024年5月 実技(金財:個人)問5
問5
Mさんは、Y投資信託の費用について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。- 「Y投資信託のように購入時手数料を徴収しない投資信託は、一般に、ノーロードファンドと呼ばれます。投資信託に投資する際には、購入時だけでなく、保有中や換金時にかかる費用等も勘案して銘柄を選択することが大切です」
- 「運用管理費用(信託報酬)は、投資信託を保有する投資家が負担する費用です。一般に、Y投資信託のようなインデックス型投資信託は、アクティブ型投資信託よりも運用管理費用(信託報酬)が高い傾向があります」
- 「信託財産留保額は、投資信託の組入資産を売却する際に発生する費用を、投資信託を換金する投資家に負担してもらうことを目的として設けられているものですが、Y投資信託では、この費用はかかりません」
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正解 2
分野
科目:C.金融資産運用細目:3.投資信託
解説
- 適切。一般的に投資信託を購入する際には手数料がかかります。この手数料は、販売する金融機関ごとに異なります。この購入時手数料がゼロの商品もあり、ノーロード型(no load)と呼ばれます。
- [不適切]。運用管理費用(信託報酬)が高い傾向にあるのは、インデックス型ではなくアクティブ型です。アクティブ型は市場平均よりも高い運用パフォーマンスを目指すので、組入れ銘柄の調査費用などが多くかかるためです。
- 適切。保有している投資信託を途中で売却(解約)する場合、その信託財産を保有している他の投資家の迷惑とならないよう、売却に伴う手数料等を解約者が負担します。これが信託財産留保額という費用で、解約代金から差し引かれる形で徴収されます。Y投資信託は信託財産留保額が「なし」なので、解約時にこの費用の負担はありません。
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