FP3級 2024年5月 実技(金財:保険)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、生命保険の見直しを検討するにあたって、現時点の必要保障額を試算することにした。下記の〈算式〉および〈条件〉に基づき、Aさんが現時点で死亡した場合の必要保障額として、次のうち最も適切なものはどれか。

〈算式〉
必要保障額=遺族に必要な生活資金等の支出の総額-遺族の収入見込金額
〈条件〉
  1. 現在の毎月の生活費は40万円であり、Aさん死亡後の妻Bさんの生活費は、現在の生活費の50%とする。
  2. 現在の妻Bさんの平均余命は、30年とする。
  3. Aさんの死亡整理資金(葬儀費用等)・緊急予備資金は、500万円とする。
  4. 住宅ローン(団体信用生命保険に加入)の残高は、300万円とする。
  5. 死亡退職金見込額とその他金融資産の合計額は、2,400万円とする。
  6. Aさん死亡後に妻Bさんが受け取る公的年金等の総額は、4,300万円とする。
  7. 現在加入している生命保険の死亡保険金額は考慮しないものとする。
  1. 700万円
  2. 1,000万円
  3. 1,300万円

正解 2

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

設問にも記載されているように、必要保障額は「①遺族に必要な生活資金等の総額-②遺族の収入見込金額」で計算します。<条件>のうちから必要な金額を抽出していきます。

〔①遺族に必要な生活資金等の総額〕
生活費
月額40万円×50%×12月×30年間=7,200万円
Aさんの葬儀費用・予備資金等
500万円
住宅ローン残高
Aさんが死亡すると団体信用生命保険から全額支払われるため、遺された家族が住宅ローン債務を負担することはありません。よって、必要な生活資金等には含めません。
以上より、①遺族に必要な生活資金等の総額は、

 7,200万円+500万円=7,700万円

〔②遺族の収入見込金額〕
金融資産の合計額
2,400万円
公的年金等の総額
4,300万円
以上より、②遺族の収入見込金額の総額は、

 2,400万円+4,300万円=6,700万円

Aさんが死亡した場合の必要保障額は、①-②で求めます。

 ①7,700万円-②6,700万円=1,000万円

したがって[2]が正解となります。