FP3級 2024年5月 実技(FP協会:資産設計)問19

問19

藤田信二さん(被相続人)の<親族関係図>および<相続に係る相続税の課税遺産総額(課税価格の合計額から遺産に係る基礎控除額を控除した金額)>が下記のとおりである場合、信二さんの相続に係る相続税の総額として、正しいものはどれか。
<親族関係図>
19_1.png./image-size:256×89
<相続に係る相続税の課税遺産総額(課税価格の合計額から遺産に係る基礎控除額を控除した金額)>
8,000万円

<相続税の速算表>
19_2.png./image-size:554×168
  1. 500万円
  2. 1,100万円
  3. 1,700万円

正解 2

分野

科目:F.相続・事業承継
細目:4.相続と税金

解説

相続税の総額は、課税遺産総額を民法に定める法定相続分に従って取得したものとして、各相続人ごとに相続税額を算出し、それを合算して求めます。
19_3.png./image-size:520×286
法定相続人は、配偶者の良枝さん、子の咲江さん・桜子さんの3人であり、それぞれの法定相続分は次のとおりです。
  • 良枝さん … 1/2
  • 咲江さん … 1/2×1/2=1/4
  • 桜子さん … 1/2×1/2=1/4
まず、課税遺産総額8,000万円を法定相続分で各人に分配します。
  • 良枝さん … 8,000万円×1/2=4,000万円
  • 咲江さん … 8,000万円×1/4=2,000万円
  • 桜子さん … 8,000万円×1/4=2,000万円
次に速算表を利用して、各人ごとの相続税額を算出します。
  • 良枝さん … 4,000万円×20%-200万円=600万円
  • 咲江さん … 2,000万円×15%-50万円=250万円
  • 桜子さん … 2,000万円×15%-50万円=250万円
最後に、全員の相続税額を合算して相続税の総額を求めます。

 600万円+250万円+250万円=1,100万円

以上より[2]が正解です。