FP3級 2024年5月 実技(FP協会:資産設計)問6

問6

下記<資料>に基づくWA株式会社とWB株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。
06.png/image-size:432×110
  1. 株価収益率(PER)で比較した場合、株価はWA株式会社よりWB株式会社の方が割安である。
  2. 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、株価はWA株式会社よりWB株式会社の方が割高である。
  3. 配当利回りで比較した場合、収益性はWA株式会社よりWB株式会社の方が低い。

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. [不適切]。PERは「株価÷1株当たり純利益」で求めます。
    • WA株式会社 1,200円÷200円=6倍
    • WB株式会社 3,000円÷300円=10倍
    PERは値が低いほど割安であると判断されるため、WA株式会社のほうが割安と言えます。
  2. 適切。PBR(株価純資産倍率)は「株価÷1株当たり純資産」で計算します。
    • WA株式会社 1,200円÷1,500円=0.8倍
    • WB株式会社 3,000円÷2,000円=1.5倍
    PBRは値が低いほど割安であると判断されるため、WB株式会社のほうが割高と言えます。
  3. 適切。配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で計算します。
    • WA株式会社 25円÷1,200円≒2.08%
    • WB株式会社 50円÷3,000円≒1.67%
    配当利回りはWB株式会社のほうが低くなっています。
したがって不適切な記述は[1]です。