FP3級 2023年9月 実技(金財:個人)問2

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問2

Mさんは、現時点(2023年9月10日)においてAさんが死亡した場合に妻Bさんに支給される遺族厚生年金について説明した。Mさんが、Aさんに対して説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 「遺族厚生年金の額は、原則として、死亡した者の厚生年金保険の被保険者記録を基礎として計算した老齢厚生年金の報酬比例部分の額の()に相当する額になります。ただし、Aさんの場合、その計算の基礎となる被保険者期間の月数が()に満たないため、()とみなして年金額が計算されます。
 また、二男Dさんの18歳到達年度の末日が終了し、妻Bさんの有する遺族基礎年金の受給権が消滅したときは、妻Bさんが()に達するまでの間、妻Bさんに支給される遺族厚生年金の額に中高齢寡婦加算が加算されます」
  1. ① 3分の2 ② 240月 ③ 65歳
  2. ① 4分の3 ② 240月 ③ 60歳
  3. ① 4分の3 ② 300月 ③ 65歳

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

〔①について〕
遺族厚生年金の額は、死亡した者の老齢厚生年金の報酬比例部分の額の4分の3相当額です。

〔②について〕
遺族厚生年金額の計算に当たって、死亡した人の被保険者期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算します。被保険者期間が短いときでも一定の遺族補償機能を持たせるための措置です。

〔③について〕
夫の死亡により遺族厚生年金を受給している子のいない妻には、40歳から65歳に達するまで中高齢寡婦加算が支給されます。Dさんが18歳到達年度末日に達して遺族基礎年金の受給権が消滅すると、妻Bさんは子のいない妻に該当することになるので、65歳になるまでの間、中高齢寡婦加算が給付されます。

したがって、①4分の3、②300月、③65歳 となる[3]の組合せが適切です。