FP3級 2023年5月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、X社株式の購入等についてアドバイスした。MさんのAさんに対するアドバイスとして、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「上場株式を証券取引所の普通取引で売買したときの受渡しは、原則として、約定日(売買成立日)から起算して4営業日目に行われます」
  2. 「Aさんは、権利付き最終日である2024年6月30日(金)までにX社株式を買付約定すれば、X社株式の次回の期末配当を受け取ることができます」
  3. 「Aさんが特定口座(源泉徴収あり)でX社株式を株価2,500円で100株購入し、同年中に株価3,000円で全株売却した場合、その他の取引や手数料等を考慮しなければ、譲渡益5万円に対して20.315%相当額が源泉徴収等されます」

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 不適切。4営業日目ではありません。上場株式の引渡しが行われるのは、約定日から起算して3営業日目です。
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  2. 不適切。権利付き最終日とは、権利確定日に株主名簿に載る(=配当金や株主優待の権利を得る)ための最終取引日です。上場株式の引渡しは約定日から起算して3営業日後なので、権利確定日の2営業日前の日が権利付き最終取引日になります。
    <設例>では2024年6月30日(金)が権利確定日になっているので、権利付き最終取引日はその2営業日前に当たる2024年6月28日(水)となります。
  3. [適切]。1株当たりの儲けは「3,000円-2,500円=500円」、それが100株ですから譲渡益は「500円×100株=50,000円」です。源泉徴収ありの特定口座では、譲渡益に対して計20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)が源泉徴収されて支払われます。
したがって適切な記述は[3]です。