FP3級 2023年5月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

はじめに、Mさんは、X社株式の投資指標について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「株価の相対的な割高・割安を判断する指標として、PERがあります。<X社に関する資料>から算出されるX社株式のPERは、10倍です」
  2. 「株価に対する1株当たりの年間配当金の割合を示す指標を配当利回りといいます。<X社に関する資料>から算出されるX社株式の配当利回りは、1.6%です」
  3. 「PERとPBRは、一般に、どちらも数値が高いほど株価は割安と判断されますが、何倍程度が妥当であるかを検討する際は、同業他社の数値や業界平均値と比較して、相対的な数値として捉えることが重要です」

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 適切。PERは「株価÷1株当たり純利益」で計算します。
    X社株式の株価は2,500円、1株当たり純利益は「750億円÷3億株=250円」なので、PERは「2,500円÷350円=10倍」。したがって正しい説明です。
  2. 適切。配当利回り(%)は「1株当たり年間配当金÷株価×100」で求めます。
    1株当たり年間配当金は「120億円÷3億株=40円」、株価は2,500円なので、配当利回りは「40円÷2,500円×100=1.6%」。したがって正しい説明です。
  3. [不適切]。PERとPBRはどちらも値が低いほど割安と評価されます。記述は「高いほど株価は割安」と説明しているので誤りです。
したがって不適切な記述は[3]です。