FP3級 2023年5月 実技(金財:保険)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

はじめに、Mさんは、がんの保障の見直しについて説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「がんは、再発のリスクがあり、治療期間が長期にわたるケースもあります。そのため、がんの保障を準備する際には、再発時の保障の有無やその内容を確認する必要があります」
  2. 「AさんがX生命保険のがん保険に加入した当時と比べて、がんによる入院日数は短期化し、通院により治療が行われる場合も多くなっています。入院日数の長短にかかわらず一定額を受け取ることができる保障を準備することは検討に値します」
  3. 「提案を受けたがん保険の保険料払込期間を終身払込から有期払込に変更することで、毎月の保険料負担は減少し、保険料の払込総額も少なくなります」

正解 3

分野

科目:B.リスク管理
細目:5.第三分野の保険

解説

  1. 適切。がんは再発や転移のリスクがある病気であり、治療が長期にわたるケースも想定されます。がん保険であれば入院給付金は日数無制限ですが、特定の治療に対する給付金の有無、再発時にがん診断金一時金が出るかどうか、その条件はどうかなどは保険商品によって異なるので、加入時には保険の特徴をしっかりと確認する必要があります。
  2. 適切。一昔前と比べて入院日数は短期化しています。通院時の給付金が充実しているものや、1日でも入院すればまとまった一時金が支払われる保険商品もあるので、入院日数の短期化を踏まえて保険を選択することが重要です。
  3. [不適切]。有期払いに変更すると、月々の保険料負担は今よりも大きくなります。終身払いは平均余命まで支払われることを想定した保険料ですが、有期払いではそれよりも短い一定年齢や一定期間で生涯の保険料総額を払い込まなければならないため、毎月支払う保険料は増加します。払込総額については何歳まで生きるかによって異なるので、一概には言えません。
したがって不適切な記述は[3]です。