FP3級 2023年1月 実技(FP協会:資産設計)問5

問5

下記<資料>に基づくTX株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

<資料>
05_1.png./image-size:401×249
05_2.png./image-size:297×91
  1. 株価収益率(PER)で比較した場合、TX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベース)より割安である。
  2. 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、TX株式会社の株価は東証プライム全銘柄の平均より割安である。
  3. 配当利回り(単純平均)で比較した場合、TX株式会社の配当利回りは東証グロース全銘柄の平均(予想ベース)より高い。

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 不適切。PERは「株価÷1株当たり純利益」で求めます。TX株式会社の株価は1,900円、1株当たり純利益は137円ですから、PERは「1,900円÷137円≒13.8倍」です。
    これに対して日経平均採用銘柄の平均PERは12.85倍です。PERは低いほど割安と判断されるので、TX株式会社の方が割高です。
  2. 不適切。PBRは「株価÷1株当たり純資産」で求めます。TX株式会社の株価は1,900円、1株当たり純資産は1,070円ですから、PBRは「1,900円÷1,070円≒1.77倍」です。
    これに対して東証プライム全銘柄の平均PBRは1.16倍です。PBRは低いほど割安であると判断されるので、TX株式会社の方が割高です。
  3. [適切]。配当利回り(%)は「1株当たりの年間配当金÷株価×100」で求めます。1株当たり年間配当金が65円、株価が1,900円なので、配当利回り(%)は「65円÷1,900円×100≒3.42%」です。
    TX株式会社の配当利回りは、東証グロース全銘柄の平均である0.33%より高いので、記述は正しい説明です。
したがって適切な記述は[3]です。