FP3級 2022年1月　実技（金財:個人）問5(改題)

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、X社株式を購入する場合の留意点等について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「Aさんが特定口座（源泉徴収あり）でX社株式を株価2,000円で100株購入し、同年中に株価2,400円で全株売却した場合、その他の取引や手数料等を考慮しなければ、売買益4万円に対して20.315％相当額が源泉徴収等されます」
  2. 「X社株式を購入する場合、配当金や売買益等が非課税となるNISAを利用することが考えられます。2024年中に成長投資枠に新規で受け入れることができる限度額（非課税投資枠）は240万円です」
  3. 「成長投資枠に、2024年中に新規で受け入れることができる限度額（非課税投資枠）のうち、未使用分については、2025年以降に繰り越して使用することができます」
123
広告

正解　3

分野

科目：C.金融資産運用
細目：10.金融商品と税金

解説

  1. 適切。上場株式等の譲渡益は、合計20.315%（所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%）の税率で源泉徴収の対象となります。
    購入額が「2,000円×100株＝200,000円」、売却額が「2,400円×100株＝240,000円」なので、売却益の40,000円に対して20.315％の源泉徴収が行われます。
  2. 適切。成長投資枠に受け入れることができる限度額（非課税投資枠）は年間240万円です。
  3. [不適切]。NISA口座の年間非課税枠内で未使用分があったとしても、それを翌年以降に繰り越すことはできません。例えば、ある年に成長投資枠を使って200万円投資した場合、40万円の非課税枠が未消化ですが、この40万円分は翌年に繰り越せないということです。
したがって不適切な記述は[3]です。
広告