FP3級 2021年9月 実技(金財:保険)問2

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問2

次に、Mさんは、老齢基礎年金の繰上げ支給および繰下げ支給について説明した。Mさんが、Aさんに対して説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句または数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 「Aさんが()歳に達する前に老齢基礎年金の請求をしなかった場合、Aさんは()歳に達した日以後の希望するときから、老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をすることができます。支給開始を繰り下げた場合は、繰り下げた月数に応じて年金額が増額されます。仮に、Aさんが70歳0カ月で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をした場合、年金の増額率は()%となります。
 また、老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をすることもできますが、繰り上げた月数に応じて年金額は減額されます。仮に、Aさんが老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をする場合、その請求と同時に老齢厚生年金の繰上げ支給の請求を()」
  1. ① 65 ② 30 ③ しなければなりません
  2. ① 66 ② 30 ③ するかどうか選択することができます
  3. ① 66 ② 42 ③ しなければなりません

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

〔①について〕
繰下げ支給の請求は、年金の受給権を取得した時から1年を経過した後に行うことができます。Aさんのように多くの人は65歳で受給権を取得するので、繰下げ支給の申出ができるのはそれから1年後の66歳からになります。

〔②について〕
繰下げ支給をすると、年金額が「繰下げ月数×0.7%」の割合で増額されます。70歳0カ月で申出をすると「5年×12月=60月」だけ繰り下げたことになりますから、増額率は「60月×0.7%=42%」です。

〔③について〕
繰上げ支給の申出をする場合、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時にしなくてはなりません。一方、繰下げ支給ではどちらか一方のみを繰り下げたり、それぞれ別の時期から受給し始めることもできるという違いがあります。

したがって、①66、②42、③しなければなりません となる[2]の組合せが適切です。