FP3級 2021年5月 実技(金財:保険)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

はじめに、Mさんは、公的介護保険(以下、「介護保険」という)について説明した。Mさんが、Aさんに対して説明した以下の文章の空欄①~③に入る語句または数値の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
 「介護保険の被保険者が介護給付を受けるためには、市町村(特別区を含む)から要介護認定を受ける必要があります。また、介護保険の第2号被保険者は、()要介護状態となった場合に介護給付を受けることができます。
 介護保険の第2号被保険者が介護給付を受けた場合、実際にかかった費用(食費、居住費等を除く)の()割を自己負担する必要がありますが、同一月内の介護サービス利用者負担額が、一定の上限額を超えた場合、所定の手続により、()の支給を受けることができます」
  1. ① 原因を問わず ② 1 ③ 高額療養費
  2. ① 特定疾病が原因で ② 1 ③ 高額介護サービス費
  3. ① 特定疾病が原因で ② 3 ③ 高額療養費

正解 2

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:4.社会保険

解説

〔①について〕
第2号被保険者(45歳以上65歳未満)は、加齢に伴って生ずる16種類の疾病(特定疾病)により要介護状態・要支援状態になった場合に限り、介護保険からの給付を受けられます。一方、第1号被保険者(65歳以上)は原因を問わず介護給付を受けることができます。

〔②について〕
第2号被保険者の自己負担割合は、所得にかかわらず1割です。第1号被保険者の自己負担割合も原則1割ですが、所得の多い人は2割または3割負担となっています。

〔③について〕
高額介護サービス費は、同一月内の介護サービス利用者負担額が一定の上限額を超えた場合に、その超えた分が後から支給される制度です。(国民)健康保険制度における高額療養費の介護保険版と考えればOKです。

したがって[2]の組合せが適切です。
1/410.png/image-size:538×246