FP3級 2021年5月 実技(FP協会:資産設計)問9

問9

横川昭二さんが契約している普通傷害保険(個人賠償責任特約付帯)の内容は下記<資料(一部抜粋)>のとおりである。次の記述のうち、保険金の支払い対象となるものはどれか。なお、いずれも保険期間中に発生したものであり、<資料>に記載のない事項については一切考慮しないこととする。
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  1. 昭二さんが徒歩で通勤する途中に他人の運転する車にはねられて死亡した場合。
  2. 昭二さんが自動車を運転中に、誤って歩行者に接触し、ケガをさせたことにより法律上の損害賠償責任を負った場合。
  3. 昭二さんが地震により倒れてきた家財で肩を打撲し、通院した場合。

正解 1

分野

科目:B.リスク管理
細目:4.損害保険

解説

  1. [適切]。普通傷害保険は、国内外、業務中・業務外を問わず、日常生活における「急激かつ偶然な外来の事故」に起因するケガを補償するものです。交通事故で負ったケガも普通傷害保険の支払事由である「急激かつ偶然な外来の事故」に該当するので、補償対象になります。
  2. 不適切。普通傷害保険は被保険者が負ったケガを補償するものなので、他人にケガをさせたことによる賠償責任は補償対象外です。付帯されている個人賠償責任特約は他人に対する賠償責任をカバーするものですが、個人賠償責任特約では、自動車の運転・管理に関すること、業務に関すること、他人から預かった物や借りた物の破損等の賠償責任については補償対象外です。
  3. 不適切。普通傷害保険では、地震や噴火それに起因する津波によるケガは補償対象外です。
したがって支払い対象となるものは[1]です。