FP3級 2021年1月 実技(金財:個人)問12
問12
Aさんに対するアドバイスとして、次のうち最も不適切なものはどれか。- 「等価交換方式とは、Aさんが所有する土地の上に、事業者が建設資金を負担してマンション等を建設し、完成した建物の住戸等をAさんと事業者がそれぞれの出資割合に応じて取得する手法です」
- 「甲土地と乙土地を一体とした土地に賃貸マンションを建築する場合、乙土地単独での有効活用に比べて、上限となる容積率が大きくなります」
- 「甲土地の前面道路(幅員10mの公道)の相続税路線価は、1㎡当たりの価額が300万円であることを示しています」
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正解 3
分野
科目:E.不動産細目:7.不動産の有効活用
解説
- 適切。等価交換方式は、土地の所有者が提供した土地に、業者が建物を建築し、出資比率に応じて土地・建物の権利を配分する事業方式です。
- 適切。甲土地と乙土地を一体利用すると、甲土地に接する10m道路を前面道路として容積率を計算することができます。
- 乙土地を単独利用する場合
- 指定容積率400%と「5m×0.6=3.0=300%」を比べて小さい300%
- 一体利用する場合
- 指定容積率400%と「10m×0.6=6.0=600%」を比べて小さい400%
- [不適切]。設例の図の10m道路上に記載されている「300C」は相続税路線価であり、数字部分はその道路に接する土地の1㎡当たりの評価額を千円単位で示しています。数字部分は300ですから、甲土地の前面道路(幅員10mの公道)の相続税路線価は1㎡あたり「1,000円×300=300,000円=30万円」です。
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