FP3級 2020年9月 実技(金財:個人)問4

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問4

Mさんは、X社株式の投資指標について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「X社株式のPBRは、1.33倍です。これは、株価が1株当たり当期純利益の何倍であるかを示す指標です。一般に、PBRが高いほうが株価は割高、低いほうが株価は割安と判断されます」
  2. 「X社のROEは、12.08%です。これは、自己資本に対する当期純利益の割合を示す指標です。一般に、ROEが高い会社ほど、資産の効率的な活用がなされていると考えることができます」
  3. 「X社株式の配当利回りは、3.75%です。これは、株価に対する1株当たりの年間配当金の割合を示す指標です。配当利回りの高さを基準に銘柄を選択する際には、過去の配当の状況、配当方針、収益の安定性などを考慮することが大切です」

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. [不適切]。PBR(株価純資産倍率)は、株価の割安さを判断する指標で「株価÷1株当たり純資産」で求めます。記述は「1株当たり当期純利益の何倍であるか」としているので誤りです(これはPERの説明です)。
  2. 適切。ROE(自己資本利益率)は、一会計期間を通じて「株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したか」を判断するのに用いられる指標で「当期純利益÷純資産(自己資本)」で求めます。この値が高いほど、効率的に利益を獲得していることになります。
  3. 適切。配当利回りは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標で「1株当たり年間配当金÷株価」で求めます。
したがって不適切な記述は[1]です。