FP3級 2020年9月 実技(FP協会:資産設計)問19

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問19

秀則さんは、通常65歳から支給される老齢基礎年金を繰り下げて受給できることを知り、FPの大垣さんに質問をした。老齢基礎年金の繰下げ受給に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、老齢基礎年金の受給要件は満たしているものとする。
  1. 老齢基礎年金を繰下げ受給した場合の年金額の増額は一生涯続く。
  2. 老齢基礎年金を繰下げ受給した場合の年金額は、繰下げ月数1月当たり0.5%の割合で増額された額となる。
  3. 老齢基礎年金を繰下げ受給した場合、老齢厚生年金も同時に繰下げ受給しなければならない。

正解 1

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

  1. [適切]。繰上げ・繰下げをした場合、請求後に取消しや修正はできず、一度決まった増減額率が生涯にわたって適用されます。
  2. 不適切。老齢基礎年金を繰下げした場合の年金額の増加率は、繰下げ1月当たり0.7%です。
  3. 不適切。繰下げ請求については同時に行う必要はなく、一方だけを繰り下げたり、別々の時期まで繰り下げたりすることが可能です。なお、繰上げ請求については、老齢基礎年金と老齢厚生年金どちらも同時に行わなければなりません。
したがって適切な記述は[1]です。