FP3級 2019年9月 実技(金財:保険)問12

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問12

Aさんの2023年分の所得税における医療費控除に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 「医療費控除額は、『(その年中に支払った医療費の総額-保険金などで補填される金額)-20万円』の算式により算出します。したがって、Aさんが2023年中に支払った医療費の総額が20万円を超えていなければ、医療費控除額は算出されません」
  2. 「Aさんが通常の医療費控除の適用を受けた場合、セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)の適用を受けることはできません」
  3. 「医療費控除は、Aさんの勤務先の年末調整で適用を受けることができますので、確定申告を行う必要はありません」

正解 2

分野

科目:D.タックスプランニング
細目:5.所得控除

解説

  1. 不適切。医療費控除の控除額は、以下の計算式で算出します。
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    式が示す通り、医療費の総額と受け取った保険金等の差額から10万円を差し引いて算出します。10万円を差し引くので、医療費の総額が10万円を超えていなければ医療費控除の控除額は0円になります。
  2. [適切]。従来の医療費控除と、セルフメディケーション税制は選択適用です。両方の適用を受けることはできません。
  3. 不適切。医療費控除は、年末調整での適用を受けられないので、給与所得者であっても確定申告をする必要があります。
したがって適切な記述は[2]です。