FP3級 2019年5月 実技(FP協会:資産設計)問6
問6
下記<資料>に基づくRX株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、購入時の手数料および税金は考慮しないこととする。
- 株価収益率(PER)で比較した場合、RX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベース)より割安である。
- 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、RX株式会社の株価は東京証券取引所市場第1部(東証1部)全銘柄の平均より割高である。
- 配当利回りで比較した場合、RX株式会社の配当利回りは東京証券取引所市場第1部(東証1部)全銘柄の単純平均(予想ベース)より高い。
正解 2
分野
科目:C.金融資産運用細目:5.株式投資
解説
- 適切。株価収益率(PER)は、1株当たりの純利益に対する株価の割合を示す指標で、低い値であるほど割安と判断されます。算出式は以下の通りです。
株価収益率(倍)=株価÷1株当たりの純利益
RX株式会社の株価は200円、1株当たりの純利益が22円なので、
200円÷22円≒9.1倍
日経平均採用銘柄の平均PERは13.64倍なので、RX株式会社の方が割安と判断できます。 - [不適切]。株価純資産倍率(PBR)は、1株当たりの純資産に対する株価の割合を示す指標で、低い値であるほど割安と判断されます。算出式は以下の通りです。
PBR(倍)=株価÷1株当たりの純資産
RX株式会社の株価は200円、1株当たり純資産が360円なので、
200円÷360円≒0.56倍
東証1部全銘柄の平均PBRは1.34倍なので、RX株式会社の方が割安と判断できます。 - 適切。配当利回りは、株価に対する配当金の割合を示す指標で、以下の式で算出されます。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金÷株価×100
RX株式会社は、1株当たりの年間配当金が7.5円、株価が200円なので、
7.5円÷200円×100=3.75%
東証1部全銘柄の単純平均配当利回りは1.68%なので、RX株式会社の方が高くなっています。