FP3級過去問題 2019年1月学科試験 問44

問44

追加型株式投資信託を基準価額1万2,000円で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり400円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が1万1,700円となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は()であり、元本払戻金(特別分配金)は()である。
  1. ① 100円  ② 300円
  2. ① 300円  ② 100円
  3. ① 400円  ② 300円

正解 1

問題難易度
肢167.0%
肢221.3%
肢311.7%

解説

株式投資信託から支払われた収益分配金は、課税対象となる「普通分配金」と非課税の「元本払戻金(特別分配金)」に分かれ、その区別は個別元本と分配落ち後の基準価額の関係で決まります。具体的には、下図のように分配落ち後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別の元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分は「特別分配金」となります。
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設問のケースでは、当初個別元本が1万2,000円、収益分配金が400円、分配落ち後の基準価額が1万1,700円ですから、普通分配金は次のように算出されます。

 11,700円+400円-12,000円
=12,100円-12,000円=100

また元本払戻金(特別分配金)は、収益分配金のうち普通分配金以外の部分なので、

 400円-100円=300

したがって[1]の組合せが適切です。
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