FP3級 2018年5月 実技(金財:個人)問10

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問10

甲土地を取得する際の権利関係の調査に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 法務局で甲土地の登記事項証明書の交付申請を行う場合、甲土地の所有者から当該交付についての承諾を得た旨の書面をもらい、申請時に提出する必要がある。
  2. 甲土地の抵当権に関する登記の登記事項は、登記記録の権利部乙区で確認することができる。
  3. 仮に、Aさんが登記の記載事項を信頼して甲土地を購入し、記載されていた登記名義人が真実の権利者ではなかった場合であっても、原則として、Aさんは、甲土地に対する所有権を取得することができる。

正解 2

分野

科目:E.不動産
細目:1.不動産の見方

解説

  1. 不適切。登記事項証明書は、所有者や利害関係者でなくとも誰でも所定の手数料を支払うことで交付申請を行うことができます。
  2. [適切]。土地の抵当権に関する登記事項は、登記記録の権利部乙区に記載されます。
  3. 不適切。不動産の登記簿に記載された内容に効力が生じることを公信力といいます。登記記録の表示は一般的には正しいのですが、もし真実と異なっていても登記記録を信じて取引した人は保護はされません。この性質を「登記には公信力がない」といいます。
    よって、Aさんが登記上の表示を信じて不動産取引をしたとしても、登記記録上の登記名義人が真実の権利者でなかった場合には所有権を取得できません。
したがって適切な記述は[2]です。