FP3級過去問題 2018年1月学科試験 問3(改題)

問3

老齢基礎年金の支給開始年齢を繰り下げて受給する場合、繰下げによる加算額を算出する際の増額率は最大84%である。

正解 

問題難易度
80.5%
×19.5%

解説

老齢基礎年金の受給開始年齢は原則として65歳ですが、申請により繰上げ支給繰下げ支給ができます。これらを行うと65歳到達月から前後させた月数に応じて、一生涯にわたり年金額が所定の割合で増減額されます。
繰上げ支給
年金受給を60歳~64歳から開始するように早めること
「繰り上げた月数×0.4」の割合で年金額が減額される
※1962年4月1日以前生まれの人は0.5%
繰下げ支給
年金受給を66歳~75歳から開始するように遅らせること
「繰り下げた月数×0.7%」の割合で年金額が増額される
繰下げは75歳到達月まで行うことができ、75歳まで繰り下げると10年=120ヶ月だけ受給開始が繰り下げられます。このとき本来の年金額から増額される割合は、次のように計算します。

 120月×0.7%=84

したがって記述は[適切]です。