FP3級 2017年5月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、株式投資について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「X社はアジア各国への輸出も拡大している企業であるため、一般に円高の進行は株価にとって好材料となります」
  2. 「X社から支払われる1株当たりの配当金の額は会社の定款で定められているため、決算期ごとに同額が支払われます」
  3. 「株式投資においては、株価の変動により損失を被る可能性がありますので注意が必要です。株式を購入する場合、その会社の業績だけでなく、その製品の市場動向についても着目することが重要です」

正解 3

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

  1. 不適切。輸出をしている企業の場合、円高が進むと、円換算の販売価格が安くなってしまいます(下記参照)。販売価格の低下は、売上の落ち込みに繋がるので株価にとって不安材料となります。
    1ドル100円
    1ドルで販売→100円の売上
    1ドル90円
    1ドルで販売→90円の売上
  2. 不適切。配当金の額は、その期の業績により増減します。会社の定款で定められているものではありません。
  3. [適切]。株式投資にはリスクがつきものです。会社の業績などのミクロ環境とともに、市場動向や社会情勢などのマクロ環境等、様々な視点で調査をした上で購入することが大切です。
したがって適切な記述は[3]です。