FP3級 2016年1月 実技(金財:個人)問2

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問2

Mさんは、公的年金制度について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。
  1. 「Aさんが60歳以上65歳未満の間に老齢基礎年金の繰上げ支給を請求する場合、その請求と同時に、老齢厚生年金の繰上げ支給を請求することになります」
  2. 「Aさんは、国民年金の定額保険料のほかに月額400円の国民年金の付加保険料を納付することにより、老齢基礎年金の受給時に、付加年金を受給することができます」
  3. 「Aさんが原則として65歳から受給することができる老齢厚生年金には、加給年金額が加算されます」

正解 3

分野

科目:A.ライフプランニングと資金計画
細目:5.公的年金

解説

  1. 適切。老齢基礎年金の繰上げと老齢厚生年金の繰上げは、同時に行わなければならず、どちらか一方だけを繰上げることはできません。それに対し、年金の繰下げ請求は、老齢基礎年金と老齢厚生年金、別々に行うことができます。
  2. 適切。国民年金には第1号被保険者のみが利用できる「付加年金」という制度があります。月額400円を国民年金保険料に上乗せして納付することにより、老齢基礎年金の受給時に「200円×付加保険料納付月数」の付加年金が加算されます。
  3. [不適切]。加給年金は、厚生年金の被保険者期間が20年(240月)以上であることを受給要件としています。Aさんの厚生年金保険期間は84月であり、20年未満なので加給年金額の加算はありません。
したがって不適切な記述は[3]です。