FP3級過去問題 2016年1月学科試験 問56

問56

遺留分算定の基礎となる財産の価額が1億8,000万円で、相続人が配偶者と子の合計2人である場合、子の遺留分の金額は、()となる。
  1. 4,500万円
  2. 6,000万円
  3. 9,000万円

正解 1

問題難易度
肢180.7%
肢25.8%
肢313.5%

解説

遺留分とは、遺族の生活保障を考慮し、相続財産の一定割合を一定範囲の相続人に留保する制度です。遺留分が認められている遺族とその割合は次のとおりです。
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各人の遺留分の計算方法は法定相続分の考え方と同じです。設問のケースでは配偶者・子ともに2分の1になります。

このケースにおける遺留分全体は遺留分算定基礎財産の2分の1なので「1億8,000万円÷2=9,000万円」です。各人の遺留分は、この9,000万円に法定相続分を乗じて求めます。
  • 配偶者 … 9,000万円×1/2=4,500万円
  • 子 … 9,000万円×1/2=4,500万円
したがって[1]が適切です。