FP3級 2015年9月 実技(FP協会:資産設計)問4

問4

下記<資料>に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値または語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、空欄(ア)の解答に当たっては、小数点以下第3位を四捨五入すること。
04.png./image-size:353×106
  • MA株式会社における株価純資産倍率(PBR)は、()倍である。
  • MA株式会社とMB株式会社の配当利回りを比較した場合、配当利回りが高いのは、()株式会社である。
  1. (ア)1.33 (イ)MA
  2. (ア)1.33 (イ)MB
  3. (ア)0.75 (イ)MB

正解 2

分野

科目:C.金融資産運用
細目:5.株式投資

解説

〔(ア)について〕
PBR(株価純資産倍率)は、企業について市場が評価した値段(時価総額)が、会計上の解散価値である純資産の何倍であるかを表す指標です。値が低いほど割安と評価されます。PBRの算出式は以下の通りです。

 PBR(倍)=株価÷1株当たりの純資産

MA株式会社の株価は4,000円、1株当たりの純資産は3,000円ですので、PBRは、

 4,000円÷3,000円=1.333…倍
 四捨五入して1.33

〔(イ)について〕
配当利回りは、株価に対する配当金の割合(%)を示す指標で、以下の式で算出されます。

 配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金÷株価×100

[MA株式会社]
1株当たりの年間配当金は30円、株価が4,000円ですので、

 配当利回り(%)=30円÷4,000円×100=0.75%

[MB株式会社]
1株当たりの年間配当金は40円、株価が5,000円ですので、

 配当利回り(%)=40円÷5,000円×100=0.8%

よって、配当利回りが高いのはMB株式会社になります。

以上より、(ア)1.33、(イ)MB となる[2]の組合せが適切です。