FP3級 2015年5月 実技(金財:個人)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

Mさんは、Aさんに対して、Aさんが社債Xを購入する場合の留意点等について説明した。Mさんの、Aさんに対する説明に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 「債券や債券の発行体の信用状態に関する評価の結果を記号等で示したものを信用格付といい、一般に、CCC(トリプルC)以上の格付が付されていれば投資適格債券とされます」
  2. 「社債Xの利子については、原則として、利子の支払時において所得税および復興特別所得税、住民税が源泉徴収(特別徴収)されます」
  3. 「社債Xの価格は、市場金利の情勢等により変動しますので、償還前に売却する場合には、購入価格よりも低い価格での売却になることもあります」

正解 1

分野

科目:C.金融資産運用
細目:4.債券投資

解説

  1. [不適切]。格付は債券の信用度を表す指標でAAAからDまであります。一般にBBB相当以上の債券は投資適格債券、BB相当以下の債券は投機的債券(投資不適格債券)とされます。
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  2. 適切。X社債のような公社債の利子や償還益は、申告分離課税の対象となり、受取り時に所得税・復興特別所得税・住民税の合計で20.315%が源泉徴収されます。
  3. 適切。社債の価格は市中金利や信用リスク等によって随時変動します。このため売却価格が購入価格より高くなるとは限りません。
したがって不適切な記述は[1]です。