FP3級 2015年5月 実技(金財:保険)問6

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問6

最後に、Mさんは、生命保険の契約者貸付制度について説明した。Mさんの、Aさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「契約者貸付制度を利用すれば、申込時点における解約返戻金額と同額まで保険会社から貸付を受けることができます」
  2. 「契約者貸付制度を利用した場合、利用した月の翌月以降、その貸付金の返済分が上乗せされた保険料を払い込む必要があります」
  3. 「契約者貸付制度を利用している間に被保険者が死亡した場合、死亡保険金等の金額から未返済の貸付元利金を差し引いた額が保険金受取人に支払われることになります」

正解 3

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

契約者貸付制度は、解約返戻金の一部を保険会社から借り入れられる制度です。借入限度額は、一般的に解約返戻金の70~90%が相場となっています。なお、貸付金については一定の利息がかかります。
収入の減少などにより一時的に保険料の払い込みが困難になった場合や、急にまとまった資金が必要となった際に保険契約を解約せずに資金を調達する方法として活用できます。
  1. 不適切。契約者貸付制度を利用する場合、解約返戻金のうち一定の範囲内で貸付けを受けることができます。本問では貸付限度割合は示されていませんが、解約返戻金額と同額まで貸付けを受けることができるわけではありません。
  2. 不適切。契約者貸付制度を利用した場合の返済方法には、全額返済・一部返済があります。ローンのように定期返済ではないので、好きなタイミングで返済することができます。
  3. [適切]。契約者貸付制度を利用している間に被保険者が死亡した場合、当初の死亡保険金額から未返済の貸付元利金を差し引かれた金額が支払われることになります。このため多額の貸付を受けると遺族のライフプランニングに影響がでることもあります。
したがって適切な記述は[3]です。