FP3級 2015年5月 実技(金財:保険)問5

【この問題にはが用意されています。読んでから回答してください。】

問5

次に、Mさんは、生命保険の見直しについてアドバイスした。Mさんの、Aさんに対するアドバイスとして、次のうち最も適切なものはどれか。
  1. 「保険金額を減額することで、保険料負担を軽減することができます。Aさんの必要保障額を改めて試算し、支出可能な保険料の範囲内で保障内容の見直しを検討してはいかがでしょうか」
  2. 「契約転換制度を利用すれば、転換価格を転換後契約の保険料に充当することができ、かつ、転換後契約の保険料は転換前契約の加入時の年齢により算出されますので、新規に加入するよりも保険料の上昇を抑えることができます」
  3. 「現在加入している生命保険契約を払済終身保険に変更すれば、入院特約などの各種特約は消滅しますが、以後の保険料負担はなく、現在の契約と同額の死亡保険金額を確保することができます」

正解 1

分野

科目:B.リスク管理
細目:3.生命保険

解説

  1. [適切]。生命保険金額の必要保障額や支出可能な保険料の額は、生活スタイルにより変化します。保険金額を減額することで、保険料の負担を軽くすることができるので、生命保険の見直しをすることは有効です。
  2. 不適切。契約転換制度を利用する場合、保険料は契約転換時の年齢や保険料率により保険料を計算します。このため、保険の種類によっては保険料の負担が増加することもあります。
  3. 不適切。払済保険は、その時点での解約返戻金を基に、元の契約の保険期間を変えずに、保険金額を減額した一時払いの保険に切り替えたものです。
    払済終身保険に変更することで、以後の保険料の払込みを中止することができます。その場合、保険期間に変更はありませんが保険金額は元の契約よりも少なくなります。さらにリビングニーズ特約や指定代理請求特約を除き、各種特約は消滅します。
したがって適切な記述は[1]です。