FP3級 2015年5月 実技(FP協会:資産設計)問12
問12
長谷川潤三さんは、勤務している会社を2024年中に定年退職する予定である。長谷川さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、長谷川さんの所得税の退職所得に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句または数値の組み合わせとして、正しいものはどれか。<資料>
- 勤続年数:34年6ヵ月
- 支給される退職一時金:2,000万円
- 長谷川さんは役員ではなく、障害者になったことに基因する退職ではない。
- 退職所得は(ア)の対象となる。
- 長谷川さんの勤続年数については、1年未満の端数があるため、これを(イ)退職所得控除額を計算する。
- 長谷川さんの退職所得の金額は、(ウ)万円である。
- (ア)分離課税 (イ)1年に切り上げて (ウ)75
- (ア)総合課税 (イ)1年に切り上げて (ウ)150
- (ア)分離課税 (イ)切り捨てて (ウ)220
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正解 1
分野
科目:D.タックスプランニング細目:3.各種所得の内容
解説
〔(ア)について〕
退職所得は分離課税の対象となり、他の所得とは分けて単独で税額を計算します。
〔(イ)について〕
退職所得控除額の計算をするにあたり勤続年数が必要となりますが、1年未満の端数がある場合、1年に切り上げて計算します。長谷川さんの勤続年数は34年6カ月であるため、1年未満の端数を切り上げて35年として計算をします。
〔(ウ)について〕
【退職所得控除額】
800万円+70万円×(35年-20年)=1,850万円
【退職所得】
(2,000万円-1,850万円)×1/2=75万円
以上より、(ア)分離課税、(イ)1年に切り上げて、(ウ)75 となる[1]の組合せが適切です。
退職所得は分離課税の対象となり、他の所得とは分けて単独で税額を計算します。
〔(イ)について〕
退職所得控除額の計算をするにあたり勤続年数が必要となりますが、1年未満の端数がある場合、1年に切り上げて計算します。長谷川さんの勤続年数は34年6カ月であるため、1年未満の端数を切り上げて35年として計算をします。
〔(ウ)について〕
【退職所得控除額】
800万円+70万円×(35年-20年)=1,850万円
【退職所得】
(2,000万円-1,850万円)×1/2=75万円
以上より、(ア)分離課税、(イ)1年に切り上げて、(ウ)75 となる[1]の組合せが適切です。
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